横隔膜を鍛える理由
昨日のブログで、呼吸には胸式呼吸と腹式呼吸があり、
腹式呼吸をするには横隔膜が大切、というお話をしました。
腹式呼吸で張りのある声を出すためには、
この横隔膜を鍛えることがとても大事なんです。
ではなぜ、横隔膜を鍛えると張りのある声が出るのでしょうか?
声は、声帯が息を吐く時に震えることで出ます。
腹式呼吸に乗せて声を出す時、
まず横隔膜をグッと下げて、息を吸います。
それから力を抜くと横隔膜が上り、息と同時に声が出るのですが、
何もしないとあっという間に息は出て行ってしまいます。
この時、横隔膜が上がっていくのをなるべくゆっくりにできると、
声に変化をつけることができるのです。
歌であれば、ロングトーンがきれいに伸び、
ブレスしたいポイントまで息を持たせることができます。
また横隔膜で呼吸をコントロールできると
大きな声や高い声、低い声など、いろいろな声を出すことができます。
声は声帯だけでなく、息をうまく使って出しているのです。
このように横隔膜を自在に動かせるようになることを
横隔膜を鍛える、と言います。
横隔膜をしっかり使って腹式呼吸で出した声は、
小さくてもよく通ります。
声に芯がある、と私はよく言いますが、とても聞きやすい声です。
もちろん、胸式呼吸で出す声が悪いと言っているわけではありません。
横隔膜を意識せずに出す声は、芯がないので通りませんが、
そのかわり優しく、ふわっとした声になります。
人によっては、その話し方だから伝わる、という方もいらっしゃいます。
最近はマイクで話すことも多いですしね。
横隔膜を鍛えて声を出してほしい方は、
・クラスで地声で話す先生
・部下に想いを伝えたい管理者
・熱くプレゼンしたい方
・通る声で話した方がその職業にあっている方
・明るく話したい方
…などでしょうか。
「やっぱり自分の声を改善したい」と思われる方は、
ぜひ横隔膜をしっかり鍛えましょう。
トレーニング方法は、先にご紹介した「ドギーブレス」など様々です。
今後、いろいろご案内していきますね!
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