あなたの声は、あなたしか出せません
声にコンプレックスを持っている方、少なくないです。
というか、ほとんどの人は持っているようです。
私も、声にコンプレックスを持っています。
私はアナウンサーでしたし、現在はナレーターです。
まさに自分の声を武器にして生きているのですが、
それでも自分の声を100%「いい!」と思ったことは、あまりありません。
私は声がかたくて高いので、もっとやわらかくて落ち着いた声の方に
憧れるのです。
…ね?気付きました?
人って、どうも自分が持っていないものに憧れる性質があるようです。
声に関しては…
「もっと通る声だったら…」
「いや、落ち着いた低い声がいい」
「高くて明るい声の人に憧れる」
こんな風に、自分とは違う声の人に憧れることが多いようです。
確かに、もっと通る声だったら、落ち着いた低い声だったら、
高くて明るい声だったら、
きれいに話せたかもしれません。
でも、それってあなたらしいのでしょうか?
私は、常に自分らしく話す人が好きです。
そういう人は、必ずしもいわゆる「良い声」ではありません。
むしろ、声がふわふわしていたり、かすれていたり、
個性的な声の方もいらっしゃいます。
そういう人が、まさにご自身の声とぴったり!という話をされるのが
たまらなく好きです。
「声は人なり」という言葉があります。
あなたの声は、あなただけのものです。
あなたの声は、あなたの大きな個性のひとつです。
ぜひ、それを活かして話してください!
私からのお願いといってもいいです。
あなたがその声で、その話をするから伝わるのです。
自分の声を好きになってほしい。
私は心の底から、そう思っています。
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